山車祭り
毎年4月になると、各地区の神社では今年の豊作を祈る春祭りが行われ、勇壮な山車の曳き回しやお囃子、三番叟などが奉納されます。町指定有形民俗文化財である山車が宮津地区に2輌と萩地区、横松地区、大古根地区に各1輌の計5輌あり、精緻な彫刻や絢爛な水引は歴史と伝統の技に彩られた芸術品です。夜には宵宮といわれ、提灯をつけた幻想的な山車が見られます。
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横松
横社山車は知多型に属し、町内でも比較的大型の山車で、練り歩く姿は勇壮です。横松地区は昔から優れた職人を多く輩出した宮大工の故郷としても有名です。
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萩
萩大山車は知多型に属し、明治44年に建造されました。萩地区は昔からの狭い道と坂が多いため、山車を曳く人には技術と経験が必要となります。
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宮津 南
宮津南社山車は知多型に属し、建造年は南社永代帳から宝暦元年(1751)以前であったことがわかります。水引の「金糸の龍」は天保4年の製作という歴史を誇ります。
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宮津 北
宮津北組山車は知多型に属し、建造年は安政7年(1860)頃だと考えられます。瀬川作の壇箱「加藤清正朝鮮の役」や脇障子「源頼政鵺退治」は独特の細やかな彫刻で山車によく調和しています。
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大古根
大古根八幡社山車は弘化・嘉永の頃(19世紀中頃)に建造され、知多型に属しています。夜には108の提灯を飾り付けた山車の曳き回しが行われ、闇に浮かぶ幻想的な明かりは見物客を魅了します。
Information
場所 | 阿久比町内(横松、萩、宮津、大古根地区) |
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問い合わせ先 | 0569-48-1111(阿久比町教育委員会社会教育課) |
時期 | 毎年4月(春の山車祭り) |
関連サイト | 阿久比町ウェブサイト:山車 |