阿久比町観光協会 公式サイト

阿久比の歴史・伝統

脈々と受け継がれる伝統と文化の神髄。
そっと触れてみると、やさしいぬくもりが伝わってきます。

坂部城址

坂部城址

徳川家康の生母・於大の方が、城主・久松俊勝と再婚し、15年間暮らした城です。その間、熱田や駿府で人質の身であった家康に、励ましの手紙や衣類を送り続け、後に家康の運命や人間形成に大きな影響を与えたと言われています。

於大の方

於大の方

徳川家康の生母・於大の方は、14歳で岡崎城主・松平広忠に嫁ぎ、15歳のときに竹千代(後の家康)を産みました。その後政略的に離別させられ、20歳のときに坂部城主・久松俊勝と再婚し、その後15年間を阿久比の地で暮らしました。家康に対しては音信を絶やすことはなく、心のこもる慰問の品を送り続け、少年期の家康の心の支えとなりました。また、坂部城内において阿弥陀経を血書して家康の無事を祈りました。桶狭間の戦いの際には、野花菖蒲「花かつみ」を、「勝つ」という名前に思いを込めて仏前に捧げたという言い伝えもあります。桶狭間の戦いの年、於大の方33歳のときには、今川義元の配下として尾張に出陣していた家康と、坂部城で16年ぶりの再会を果たしたと伝えられています。

山車祭り

山車祭り

毎年4月になると、各地区の神社では今年の豊作を祈る春祭りが行われ、勇壮な山車の曳き回しやお囃子、三番叟などが奉納されます。町指定有形民俗文化財である山車が宮津地区に2輌と萩地区、横松地区、大古根地区に各1輌の計5輌あり、精緻な彫刻や絢爛な水引は歴史と伝統の技に彩られた芸術品です。夜には宵宮といわれ、提灯をつけた幻想的な山車が見られます。

虫供養

虫供養

平安時代の終わり頃から行われるようになった民俗信仰行事です。米作りや野菜作りで犠牲になった田畑の虫を供養するために念仏を行ったことが始まりとされ、毎年秋分の日に開催されています。 現在、阿久比谷虫供養は町内の12地区が持ち回りで当番を受け持ち、当番になる地区では寒干しや土用干しをはじめ1年をかけ、虫供養当日を迎えます。

知多四国霊場

知多四国霊場

知多半島には江戸時代より続く弘法大使・空海の八十八ヶ所の霊場が存在します。
弘法大使・空海が諸国行脚の途中、知多の風景があまりにも四国に似ていることに驚かれたことから「知多四国」といわれているそうです。知多四国霊場三開山の一人、岡戸半蔵は阿久比町(福住)の出身で、阿久比町内には13番の安楽寺、14番の興昌寺、15番の洞雲院、16番の平泉寺、17番の観音寺の5つの札所があります。

あぐいふるさとガイド

あぐいふるさとガイド

阿久比町の歴史や地域に残る伝承などを語り継ぎ、後世へ伝えていくことで、郷土への愛着を育むための活動を行っています。